見た目がHHKB Proなのに中身はCherry MX軸でQMK firmwareが入ってるというちょっと変わったキーボードを買いました。
いつものAliexpressです。
HHKB Cherry Switches QMK Programmable Mechanical Keyboard
https://www.aliexpress.com/item//32799705288.html
画像の見た感じやタイトルに「DIY Kit」と入ってたのでパーツだけ送ってこられる自作キットだと思っていたのに、いざ届いてみると完成品でした。手間が省けたと喜ぶか自作したかったと悔しがるかみたいな微妙なところです。
今回の場合はキーボード自作で必要な以下のセットが組み立てられてます。
- PCB (OK60)
- ケース
- プレート
- キースイッチ (Cherry MX軸またはGateron軸)
- Mini USBケーブル
- ネジとか
- HHKBっぽくカスタマイズされたQMKファームウェア
ここで足りないのはキーキャプだけ。
手持ちのキーキャップでいけるだろうと高を括るとスペースバーの長さが違っていたり右Shiftあたりも変なサイズなのでさっぱり合わず、後から買う羽目になったりします。
キットとキーキャップまとめて買うと割り引くようなことが書いてたので一緒に買えばいいんじゃないかと思います。
それでこの静音赤軸というのが職場で使ってるGateron茶軸(GMK QMX-Clip付き)よりもわりと静かで、家で使ってたCherry MX赤軸をふんわりさせたような打ち心地になっていて、たぶんこのあたりの軸を好む人には最適解ではという感じです。
あとはこのキーマップを入れ替えたり動作を変えたりする作業です。
qmk_firmware/keyboards/ok60 にOK60用のキーマップがあるんですが、HHKB配列には対応していないので販売者(YMD Tech)が用意しているKeyboard Firmware Builder用の設定ファイル(ok60hhkbgeneral.json)を使うことになります。
https://www.aliexpress.com/store/product//429151_32809893696.html
に説明書と設定ファイルのURLがあったんでそこから必要そうなものをダウンロード。
順序としては
- ok60hhkbgeneral.jsonをダウンロード
- Keyboard Firmware BuilderでJSONファイルをアップロード
- キーマップ変えたりしてコンパイル
- ok60hhkbgeneral.hexをダウンロード
- QMK Toolboxでファームウェア適用
みたいなことです。
コンパイル環境があればソースコードもダウンロードできるのでさらに細かく設定できるようになってます。
なのでそうしました。
Arch Linuxにpacmanでavr-gcc avr-binutils avr-libc gtest gmock、Githubからdfu-programmerをインストールしたようなメモが残ってたのでそのあたりが必要っぽいです。
そんな感じで以下のようなキーマップ、Mod Tapを設定してます。
Space and Shift | 単押しでSpace 長押しでShift |
IME ON | Ctrl+Shift+Insert を右Shiftに配置してATOKで設定 |
Shift+IME ON MO(1)+IME ON |
IME OFF |
Shift+Backspace | Delete |
Shift+Esc | ~ |
Ctrl+Esc | ` |
基板に付いてるLEDを光らせることもできたり、さらにレイヤー操作しただけで光る色を変えたりできたんですけど、こんなキーボードを使う時点で手元を見ることは100%ないんで消しました。
あとCtrl+Alt+Delが押せなくなったので慌ててMO(2)に付けたりとかです。
と、いうようなアレをGitHubに置いてるので使いたい場合はうまくアレしてください。
https://github.com/oflow/qmk_firmware
オリジナルのqmk_firmware/keyboards/ok60に上書きして make ok60:hhkb でたぶんいけます。